彦根市立西中学校、滋賀県立彦根東高校(東22期)、
東京大学経済学部を卒業後、新卒で三菱銀行(現三菱東京UFJ銀行)入社。
その後、パリでのMBA(経営学修士)留学と銀行勤務を経て、帰国後日本航空に入社。
平成23年故郷彦根に帰り、彦根市教育長就任(彦根市初の民間出身教育長)。
4年の任期を終え、平成27年10月退任。
現在、地方創生、教育事業などを手掛ける20代若者が企画運営する(株)リディラバ非常勤社員

〜長いので、お時間あるときにお付き合いください〜

[ 学生時代 ]

小学校・中学校時代は所謂やんちゃな生徒で随分先生や同級生に迷惑をかけました。 昆虫採集や(特に蝶やクワガタ)飼育、また当時今より澄んでいた彦根の夜空に瞬く星座の観察などにはまっていました。 よく豊かな里山の自然が残る鳥居本や荒神山また霊仙山などに出かけてはこの地域特産の珍しい蝶を追っかけていました。

高校で在籍したボート部の思い出に、夏休みの訓練での琵琶湖の多景島往復があります。 復路に雷が鳴り始め生きた心地がしなかったのを今でも覚えています。 このほか、生物部と茶道部の部長も経験しました。 高校時代にはまったのが小林秀雄の批評文学で、著作を通して哲学やフランス文化に興味を持ちました。 この時期に、考え続けること、論理的に物事を整理すること、そしてとにかく行動することの大切さにも気づかせてもらったと思います。

私の大学生時代といえば、丁度私たちの世代から日本の高度経済成長の果実を享受するようになり、 それまでの学生運動の時代からまさに学生生活をエンジョイするといった時代に変わっていったように思います。 学生最後の年に、ゼミの先生の勧めもあり、学生時代に外国の企業でインターンシップを積める留学を支援する学生団体(AISEC:アイセック)に所属し、 幸運にも1か月でしたが、ベルギーの銀行で働いた経験があります。 フランス語を勉強していたとはいえ、実際の仕事では役に立たず苦労した経験は次に生かされたと思います。 また、外国という異文化で生きることの厳しさを実体験できたのも収穫でした。

[ 会社員時代 ]

三菱銀行(現三菱東京UFJ銀行)に就職しました。そろばんがまだ活躍していた時代です。 チャンスがあれば海外に行きたいと願っていましたが、高まるフランス熱に勝てず、 遂に当時の本店営業本部在籍中の31歳の時、銀行を退職し、私費でフランスのビジネススクールに留学しました。

フランスのビジネススクールにてMBA(経営学修士)取得後、パリのクレディ・アグリコル銀行に就職、 当時盛んだった日本企業のフランス証券市場への上場など様々な経験を積みました。 入社して3か月くらいの間は毎晩偏頭痛で頭が熱を持ち、遂になんだかフランス語で夢を見るようになり、ようやく適応できたことを覚えています。 足掛け7年のフランス企業経験の後に、日本航空に入社しました。財務から旅客部門、運航乗員部や訓練部など様々なエアラインの仕事を経験しました。 その間、沖縄県の宮古島のさらに離島の伊良部島・下地島にある空港施設会社で3年も過ごしましたので自称沖縄通です。

人との出会い、不思議な御縁で当時としては、金融から運送・サービス産業と実に様々な経験をさせていただきました。

[ 教育長時代 ]

彦根市初の民間出身教育長として、彦根の教育の新しい方向性を打ち出しました。 学校は変わりたくなくとも社会は否応に変化していくものです。 これから10年20年後の日本の未来を若い力で生き抜く子供たちに大切にして欲しい彦根教育の全体の目標として、 『持続可能な開発のための教育=ESDと呼ばれます』を設定し、各学校独自でその地域や歴史、環境等に鑑みて適切なESDのテーマを自由に校長先生に決めてもらいました。 (ESDとは、持続可能な社会づくりの担い手を育む教育)

また、Think globally, act locally(地球規模で考え、行動はまず身近から)の実践としてユネスコスクールへの登録を呼びかけました。 その一例を紹介すると、ある小学校では、彦根城とその文化を勉強し、歴史を大切にし、未来に歩むふるさとをテーマにユネスコスクールに登録、 オーストラリアの小学校と毎年交流が続いています。また、市内各小学校で、準備が整った学校から小1からの英語教育を始めました。

更に鳥居本の小中学校を小中一貫校として鳥居本学園を設立すると同時に、タブレット等の情報機器を先進的に活用した教育モデル校に指定しました。 また、放課後児童クラブを教育委員会に移管、待機児童ゼロと運営品質の向上を図りました。ただ残念だったのは、学力向上については未だ道半ばでの教育長退任となりました。

4年間の教育長経験で感じた「彦根はもっとできる」という想いと、そこで出会った彦根を愛する素敵な人たちの期待に応えるべく、 現在、日々まちの人の声に耳を傾けさせていただいております。